学術論文
4) 「Introducing large language models to human-based etymological classification in zooplankton」
Haruto Sugeno, Keito Inoshita, Kota Nojiri
bioRxiv. bioRxiv 2025.05.08.652882, 2025.
doi: 10.1101/2025.05.08.652882
膨大な労力のかかる学名の語源ラベリングを、大規模言語モデル(LLM)で代替する手法が開発されました[Inoshita et al., 2025; Nojiri et al., 2025]が、未だに適用された分類群は限られており、精度にも限りがあります。
本研究では動物プランクトンにおけるLLMの語源分類精度を評価し、Morphologyカテゴリーが誤分類されやすいという傾向を明らかにしました。
※計画の立案、データセットの整理、原稿の校正を担当

3) 「Automated labeling of scientific names and etymological trend analysis in phytophagous arthropods using large language model」
Kota Nojiri, Keito Inoshita, Haruto Sugeno
Zoological Science, 42 (5), 492-497., 2025.
(筆頭著者)(責任著者)
doi: 10.2108/zs250025
学名(種小名)は様々な語源を持ち、種の特徴だけでなく当時の時代背景を反映します。人による語源の分類は非常に労力がかかるため、大規模言語モデル(LLM)を用いたクモの語源分類法が開発されました[Inoshita, 2025]が、それ以外の分類群では行われていません。そこで、植物食性節足動物のデータセットを用いてLLMによる語源分類を行い、精度の評価と時系列変化の解析を行いました。
LLM推論による分類はほとんどのカテゴリーで高い精度を示した一方で、Ecoly & Behaviorの分類で不安定性がみられました。またMorphologyの減少、PeopleとGeographyの増加というクモや蠕虫における先行研究と同様の命名トレンドが見出されました。
LLM推論による分類の精度を裏付け、分類群に依らず同様の命名傾向がある可能性を示しました。
※計画の立案、データの解析、原稿の執筆を担当

2) 「Evaluation of the automated labeling method for taxonomic nomenclature through prompt-optimized large language model」
Keito Inoshita, Kota Nojiri, Haruto Sugeno, Takumi Taga
2025 IEEE International Conference on Industry 4.0, Artificial Intelligence, and Communications Technology (IAICT), Bali, Indonesia, 528-535., 2025.
doi: 10.1109/IAICT65714.2025.11100523
学名(種小名)の語源について調べるには、膨大な数の文献を確認する必要があり、非常に時間と労力がかかります。そこで、クモのデータセットを用いて、大規模言語モデル(LLM)で語源を推定して分類した際の精度を推定しました。
Morphology, Geography, Peopleに由来する学名については高い精度で分類することができましたが、Ecology & BehaviorとModern & Past Cultureの分類精度は低いことが明らかになりました。
LLM推論によって学名の語源を分類することで、大幅に労力を削減することができる可能性を示しました。
※計画の立案、データの解析、原稿の校正を担当

1) 「First case of hemochromatosis in a sugar glider (Petaurus breviceps) 」
Kota Nojiri, Hirotaka Kondo, Mana Nagamune, Tomoyuki Yamashita, Hisashi Shibuya
J. Vet. Med. Sci. 85 (2), 194-198., 2023.
(筆頭著者)(査読あり)
DOI: 10.1292/jvms.22-0361
肝臓などの臓器に鉄が沈着する "ヘモクロマトーシス" という疾患がフクロモモンガで発生することを詳細な病理組織学的検索によって明らかにしました。
動物におけるヘモクロマトーシスは食餌による栄養性の発症が多いと考えられています。フクロモモンガでは市販のフードの成分が発症に関与している可能性があることを示しました。
※計画の立案、組織切片の作成および染色、病理組織学的診断、原稿の執筆を担当

国際学会
1) 準備中
準備中
学会発表
国内学会
7) 野尻 康太, 井下 敬翔, 菅野 遥登, 多賀 匠. 学名が語る恣意性:語源に潜むバイアスの構造を可視化する. 日本動物学会 第96回 名古屋大会 (ポートメッセなごや). ポスター発表. 2025/9/5-6
近年になって取り組まれ始めた学名の語源解析ですが、それぞれの研究グループが設定した独自のラベリングに基づいた研究が中心となっています。今後、大規模な語源解析に取り組むためには語源を反映した客観的で定量的な指標に基づいたラベルが必要になります。そこで、LLMを用いた意味ベクトル生成とクラスタリングにより適切なラベルを探りました。
クモの種小名は意味論的に抽象的な外部形態、具体的な外部形態、形態から連想される概念的な特徴、地名、男性の人名、アンデス・アマゾン地域の現地語、その他の7つのクラスターに分かれました。これまでのラベルでは形態由来の多様な語源に対応できていないことが明らかになりました。しかし、クラスター構造は比較的不明瞭であり、一部の学名が曖昧な語源や複数な語源をもつ可能性が示唆されました。
6) 野尻 康太, 遠藤秀樹. 齧歯類におけるロコモーションの多様性に関連する四肢骨形態の比較解析. 日本哺乳類学会 2025年度大会 (酪農学園大学). ポスター発表. 2025/8/23
走行・掘削・登攀・滑空・遊泳など多様なロコモーションを示す齧歯類における形態学的適応進化を理解するには、これらのロコモーションを実現する四肢骨の形態学的特殊化を定量的に捉える必要があります。詳細に設定した計測項目に基づく線形計測と二次元幾何形態解析を行い、齧歯類における四肢骨形態とロコモーションの関連を検討しました。
掘削・滑空・走行に適応した種は、形態空間上で他群と明確に分離し、それぞれのロコモーションごとに異なる部位が機能的なまとまりをもって特殊化していました。また、滑空性種では他群と顕著に異なる形態を示し、従来より知られている四肢長骨の伸長以外の、衝撃吸収と関連する形態学的適応が存在する可能性が示唆されました。
※計画の立案、データの取得・解析、ポスターの作成, 発表を担当
5) 野尻 康太, 井下 敬翔, 菅野 遥登. 大規模言語モデル(LLM)を用いた学名の語源分類と命名傾向の時系列変化. 中国四国地区 生物系三学会 合同大会 愛媛大会 (愛媛大学). 口頭発表. 2025/5/18
学名(種小名)は様々な語源を持ち、種の特徴だけでなく当時の時代背景を反映します。人による語源の分類は非常に労力がかかるため、大規模言語モデル(LLM)を用いたクモの語源分類法が開発されました[Inoshita, 2025]が、それ以外の分類群では行われていません。そこで、植物食性節足動物のデータセットを用いてLLMによる語源分類を行い、精度の評価と時系列変化の解析を行いました。
LLM推論による分類はほとんどのカテゴリーで高い精度を示した一方で、Ecology & Behaviorの分類で不安定性がみられました。またMorphologyの減少、PeopleとGeographyの増加というクモや蠕虫における先行研究と同様の命名トレンドが見出されました。
※計画の立案、データの解析、スライドの作成, 発表を担当
4) 菅野 遥登, 井下 敬翔, 野尻 康太, 多賀 匠. 学名の裏側をズバリ解明: 魚と動物プランクトンの語源を大規模言語モデルで探る. 中国四国地区 生物系三学会 合同大会 愛媛大会 (愛媛大学). ポスター発表. 2025/5/17
膨大な労力のかかる学名の語源ラベリングを、大規模言語モデル(LLM)で代替する手法が開発されました[Inoshita et al., 2025; Nojiri et al., 2025]が、未だに適用された分類群は限られており、精度にも限りがあります。
本研究では動物プランクトンにおけるLLMの語源分類精度を評価し、Morphologyカテゴリーが誤分類されやすいという傾向を明らかにしました。
※計画の立案、データセットの整理、ポスターの校正を担当
3) 藤田 大輝, 亀谷 光識, 野尻 康太, 三浦 優香, 池田 光宏, 小澤 賢一, 近藤 広孝, 渋谷 久. ライオン (Panthera leo) における転移性胆管癌の病理学的検索. 第28回日本野生動物医学会大会 (つくば国際会議場). ポスター発表. 2022/9/23
ライオンにおける腫瘍性疾患の報告は稀であるが、胆道系腫瘍が比較的多いとされています。複数臓器への転移を伴う胆管癌を認めたため、詳細な病理組織学的所見を報告し、特殊染色や免疫組織化学染色の有用性について報告しました。
ネコにおける報告と同様な肉眼的および組織学的な所見を呈しました。また、ライオンにおいてもPAS染色や抗CK AE1/AE3抗体が診断に有用であることを報告しました。
※組織切片の作成および染色、ポスターの作成、質疑応答を担当
2) 中嶋 慧介, 小澤 賢一, 東 美緒, 野尻 康太, 近藤 広孝. 発作を呈したアライグマ (Procyon lotor) に認められた孔脳症の1例. 第28回日本野生動物医学会大会 (つくば国際会議場). 口頭発表. 2022/9/23
脳実質の部分的欠損を伴う疾患である孔脳症は、イヌやネコでの報告が極めて稀です。そこで生前に発作を認め死後に孔脳症と診断されたアライグマの、臨床経過と病理組織学的所見を報告しました。
アライグマにおける孔脳症の初めての報告であり、発作を呈する症例では鑑別疾患に挙げる必要性を示しました。また。本症例はゾニサミド単体により発作のコントロールが良好であり、アライグマにおける治療の可能性も提示しました。
※組織切片の作成および染色、病理組織学的診断を担当
1) 野尻 康太, 長宗 真奈, 山下 智之, 近藤 広孝, 渋谷 久. フクロモモンガ (Petaurus breviceps) におけるヘモクロマトーシスの病理学的検索. 第165回 日本獣医学会学術集会 (オンライン). 口頭発表. 2022/9/7
肝臓などの臓器に鉄が沈着する "ヘモクロマトーシス" という疾患がフクロモモンガで発生することを詳細な病理組織学的検索によって明らかにしました。
動物におけるヘモクロマトーシスは食餌による栄養性の発症が多いと考えられています。フクロモモンガでは市販のフードの成分が発症に関与している可能性があることを示しました。
※組織切片の作成および染色、病理組織学的診断、発表を担当
研究費
1)日本財団 HUMAIプロジェクト 奨励金B
「動物の学名や和名の語源に内在する文化的・社会的バイアスを可視化する分析手法の構築」
配分総額: JPY 1,000,000
(直接) JPY 760,000
(間接) JPY 240,000